モクロウ
ウルシ科植物のハゼの木の果皮から得られた脂肪を漂白した脂です。ロウのような感じなので、モクロウと呼ばれます。
日本の伝統的な整髪料である鬢付け油の原料でした。化学的にはロウとは違っていて、トリグリセリドで成分の80%がバルチミン酸です。オレイン酸、ステアリン酸なども含まれています。
融点は50〜53.5℃と高く、形状は硬いです。白色〜淡黄色の固体オイルで、特異なにおいがあります。アレルギーの報告がある化粧品成分です。
結合剤、油剤、親油性増粘剤として使われます。油性のゲルを作るために他の固形オイルと混合して使われます。
ポマード、チック類などの整髪料・スティック状の口紅、ペンシル状のメイク製品・ファンデーション・化粧水・乳液などに配合されています。