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ヤシ油

ココヤシという植物の種から得られる固形の天然油脂です。
 
ヤシ油の構成脂肪酸は、ラウリン酸が最も多く、続いてミスチリン酸、パルミチン酸、カプロン酸が含まれています。

ラウリン酸が多いためにヤシ油をを使った石けんは、冷水にもよく溶け、泡立ちがよい製品になり、シャンプーなども天然のものは合成品にくらべ泡立ちがあまりよくないですが、ヤシ油を使ったものは植物油のなかでも泡立ちがよく、洗い上がりもサッパリしています。

ヤシ油から抽出された洗浄成分は、ココイルグルタミン酸Na、リンス成分になる成分は、ステアリン酸グリセリル、ヤシ油を乳化して、得られる固形の油がセタノール、というように形を変えていろいろな分野で使われ、需要も多い原料です。

冬季は白色から淡黄色の固体、夏季には無色から淡黄色の液体わずかに特有なにおいがあります。酸化はしにくいですが、加水分解してにおいが発生し、劣化しやすいという問題点があります。

リーム・石けん・洗顔クリームやボディーソープなどの基本原料に使われます。自然派化粧品の原料としてもよく使われます。

皮膚表面に保護膜を作り、皮膚の乾燥を防ぎます。また、毛髪をしなやかでつやのあるようにします。

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