角質層
皮膚の最も外側にある細胞の層です。
肌の健康を維持するうえでとても重要な層で、角質細胞とも呼ばれています。
ケラチン(細胞骨格タンパク)とセラミドを中心とする細胞間脂質からなります。
角質とはケラチンの別称です。表皮細胞が内部にケラチンを蓄積して死滅し、角質化という現象を引き起こすことで、強靭な集合体を作ります。
つまり死んだ細胞ですが、不要な細胞ではなく、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防ぐ、皮膚の水分や保湿成分の喪失を防ぐ、皮膚に加わる外部からの刺激を和らげる、などの働きで、真皮や皮下組織を保護する役割を担っています。水分やそのほかの必要な物質が外に出ることを防いだり、外界から微生物などが入ることから肌の内部を保護しています。NMF(天然保湿因子)もここに含まれています。
角質層は、下から新しい細胞が出来てくるたびにアカとなって剥がれ落ちることで一定の厚みが保たれています。厚さはラップフィルム1〜2枚くらいです。体の部位によって異なり、手のひらや足の裏の角質層は最も厚くなっています。
また私たちが普段「肌がキレイ」「肌が荒れている」「肌が潤っている」など、肌の状態をいうときは、この角質層のことを指します。きれいな肌とは、角質層の細胞が健康な状態のことです。化粧ののりが良いですね。