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界面活性剤の種類

◆アニオン界面活性剤(陰イオン界面活性剤)
水に溶かしたとき、イオンに解離して、親油基の部分がマイナスに解離する界面活性剤です。
洗浄力が強く泡立ちがよいので、洗浄剤に多く使われます。石けんもアニオン活性剤です。
シャンプ−の主成分です。  

◆カチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤)
水に溶かしたとき、イオンに解離して、親油基の部分がプラスに解離する界面活性剤です。
リンスの主成分です。髪のケラチンタンパクに付着して静電気を防いで、櫛通りを良くします。髪や皮膚はマイナスに帯電しているので吸着しやすいのです。
殺菌力が強く、皮膚に対する刺激性はやや強いです。医療器具等の消毒に用いられる逆性石けんに使われています。

◆両イオン界面活性剤(両性界面活性剤)
水に溶かしたとき、pHが高い場合は陰イオン界面活性剤、低い場合は陽イオン界面活性剤の性質を持ちます。
洗浄力が強く、殺菌作用、毛髪の柔軟効果、毛髪形成効果があります。起泡剤、他の洗浄剤の補助として用いられます。
刺激は界面活性剤の中で一番少ないとされています。
シャンプー・リンス・柔軟剤などに使われています。

◆ノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤)
イオン化しない、非イオン性の界面活性剤です。
酸性でもアルカリ性でも使え、科学的に安定です。刺激は少ないです。
乳化作用、分散作用、浸透作用が優れています。乳化剤や可溶化剤として使用されます。起泡剤もこの種が多いです。

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