白金ナノコロイド
白金ナノコロイドとは、白金を2ナノメートル(ナノは10億分の1m)という極小の粒径にした素材です。塩化白金水溶液を還元して作られます。
表示量の98%〜105%の白金を含みます。
白金の触媒作用によって、皮膚表面や腸内の活性酸素を除去する抗酸化作用があるといわれています。
活性酸素はたるみやシワなどの老化をはじめ、ガン、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの原因とされています。
化粧品成分としての白金ナノコロイドは、たるみやシワを改善する美容液や、日焼けやシミを防止する基礎化粧品(化粧水・乳液・美容液・クリームなど)広い範囲に応用されています。
従来、抗酸化作用があるとされるCoQ10(コキューテン)などの素材は、特定の種類の活性酸素しか除去できず、また、一度活性酸素を除去する役割を果たすと作用は失われてしまうのに対し、白金ナノコロイドは、すべての活性酸素を除去する効果があり、体内にある限り半永久的に働くという特徴があります。
他にマイナスイオンを発生する性質もあります。体が持つ電気的な生理活性機能の維持を促し、マイナスイオンの受容体である血液を含む細胞や皮膚表面の保護、活性化をはかり、健康を維持するといわれています。
コロイドの分散粒子は半透膜を通らないことから、分散媒である白金が皮膚や腸から体内へ吸収されることはなく安全とされています。
味もないので商品化しやすいことからサプリメントなどの健康食品や、食品添加物として飲料水、ヨーグルト、ガムなどにも使われます。
この白金ナノコロイドは、東京大学大学院の宮本有正教授らの研究によって開発され、その製法特許は、産学連携ベンチャーで2003年1月に設立されたシーテック(東京都渋谷区)に技術移転されています。