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グリセリン

多価アルコールの一種で、体内の酵素により砂糖と同じように分解されます。天然の皮膚成分のひとつです。

ヤシ油やパーム油などの天然油脂をアルカリでけん化したときに、石けんとともにできます。天然の油脂の多くは脂肪酸とこのグリセリンの化合物(トリエステル)です。

非常に吸湿性が高く、最も古くから使われ、現在も多く使われている保湿剤です。肌へのなじみやすべりも良く、肌を軟らかくし、しっとりとした潤いを与える効果があります。

濃度が高くなると、粘膜に刺激を与えたり、外気の湿度の影響を受けやすいので、空気の乾燥する時期には皮膚の水分を吸収して皮膚を荒らしたりすることがあるため、配合量には注意が必要です。普通の濃度なら毒性はほとんどありません。

ヒアルロン酸ナトリウムと組み合わせると水分保持力が増し、薄い皮膜を作って、外気の乾燥に左右されることなく、うるおいが持続します。

水、アルコールに任意の量で溶けるため、水系に溶けない成分を配合する時に可溶化剤として使用されることも多いです。商品の粘度や感触の調整にも便利です

保湿剤、湿潤剤、柔軟剤、変性剤、粘度低下剤、保護剤、ヘアコンディショニング剤、保水剤、口腔ケア剤、口腔衛生剤として使用されています。

化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・ヘアスプレー・トリートメント・歯磨きなどに使われます。手作り化粧品の原料としても利用されています。

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