カルナウバロウ
南米に生息するカルナウバヤシの葉から作られる天然のワックスです。
セロチン酸ミリシルなどの脂肪酸と高級アルコールからなるエステルが成分85%程度をしめています。
淡黄色から淡褐色の植物性のロウで、わずかに特有なにおいがあります。
油剤、ロウ、増粘剤、艶出し剤、撥水剤、乳化剤として使われます。
つや、光沢性、強じん性、硬さ、微結晶性などが、植物性ワックス中最も高いです。融点が80~86℃と高く、夏季にも軟性変化しません。ロウの中ではもっとも堅く、常温で液体の油脂とブレンドして、硬さを調整する目的で配合されます。
安全性が高いので、特に口紅には必須の成分です。口紅などにつやを与えたり、軟化変形することを防止します。また固めて無駄毛を抜く脱毛ワックスの高度を高めるためなどに配合されています。
ほかに乳液・クリーム・メイクアップ化粧品に使われます。