甘草エキス
豆科の植物のカンゾウ、またはその同属植物の根、茎から取れるエキスです。
成分としてサポニンの一種であるグリチルリチン酸を特徴的に多量に含み、多くの薬理作用が確認されています。その他テルペノイドやフラボノイド配糖体のイソリクイリチン、その非糖体のイソリクイリチグニン、クマリン、アミノ酸、糖類などを含んでいます。
褐色から黒褐色の水あめ様の粘性のエキスで、特異なにおい、甘味があります。発ガン性、アレルギーの報告があります。
グリチルリチンは甘みの元であり、この成分に強力な消炎効果、抗アレルギー作用など、副腎皮質ホルモン性の作用があります。肌荒れを防ぎ、にきびを予防するための化粧品や、フケ、カユミを防ぐヘア製品に使われます。
またグラブリジンに美白効果があります。油溶性カンゾウエキスが美白化粧品に使用されています。
界面活性剤としての効果もあり、天然成分だけで作る乳化剤の開発が続けられています。
化粧水・乳液・基礎化粧品・頭髪用化粧品・ヘアトニック・ヘアローションなどに使われます。