クオタニウム‐73
ピオニンとも呼ばれる光反応性の薬効成分です。シアニン系の色素で、カチオン(陽イオン)合成界面活性剤です。元来は写真感光色素として開発されました。感光素201号ともいいます。
黄色の結晶性粉末で、においはありませんが、特異な苦味があります。アレルギーの報告があり、配合に制限(ポジティブリスト)が設けられています。化粧水には0.002%以下の濃度で添加されています。
抗菌性を持ち、黄色ブドウ球菌や大腸菌への阻止作用があります。化粧品成分としては、強い抗菌性を利用して、殺菌防腐剤、防ばい剤、また帯電防止剤として使われています。
また皮膚の清浄、整肌、保護などの目的で化粧品に配合されます。
特ににきび用の洗顔料・パック、美白・エイジングケア化粧品、ほか化粧水・ローション・ハンドクリーム・シャンプー・育毛剤・歯磨きなどに使います。